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水に浮くための重要な3つのコツ

これまで私は、小学校・中学校・高校と、競泳選手として活動してきました。

選手引退後は、今までお世話になっていたクラブチームでお子様たちの集団指導を経験させていただきました。

大手スイミングスクールでの集団指導を行ってきたので、指導方法やカリキュラムなどがとてもしっかりとしており、指導方法や研修などもとても参考になりました。

私は環境に恵まれ、物心がついた頃にはもう泳げるようになっておりましたので、あまり考えたことはありませんでしたが、

「どうやったら人は浮くのか?」「どうやったらクロールを綺麗に泳げるのか?」など、選手の頃とは違った観点から水泳を見つめなおすことができました。

その後お世話になったクラブでの集団指導を離れ、独立して当クラブを立ち上げることとなりました。

当クラブでは、2017年11月現在、延べ1000名様以上のお申込みを頂き、水泳指導に努めさせていただいてきました。

創業当初である6年前は、集団指導型スクールのマニュアルに沿った指導を行っていましたが、、多くのお子様の指導に携わらせて頂くうちに、自分なりに試行錯誤し、「これはこの方がいいんじゃないか?」「これはこのように伝えたほうがより分かりやすいのではないか?」と、自分なりに研究してきました。

その経験の中で培った、私が考える最低限綺麗に泳げるようになるために重要な水に浮くための3つの要素をまとめてみました。

泳ごうと思ってもなんか沈んでしまう、お子様を泳げるようにしたい方、泳げるようになりたい方のヒントになれれば嬉しく思います。

1.姿勢が大切!

水に浮くために重要なこと、それは正しい姿勢です。

身体を水面に対して平行に保つ姿勢をしっかりつくれるかどうかが非常に重要です。

身体が沈んでしまう場合のほとんどは、足や腰から沈んでいきます。

頭が上がってしまったり、腰が曲がっていたり、ひじや膝が曲がったりしてしまうと、重心が崩れてまっすぐに浮くことができないのです。

では、身体を水面に対して平行に保つ姿勢とは、どんな姿勢なのでしょう。

私が最も重要だと感じる点は、とにかく顔を前に向けないこと!

お子様の場合、恐怖心などから前を向いてしまうことが多いですが、前を向いてしまうと足腰が沈み込みやすくなります。

頭部は身体の中で最も重量のある部位です(特にお子様の場合)。この頭の位置が水に浮くか浮かないかで重要になります。

まずは後頭部と水面が平行になるように頭が水面に出ないようにしっかりとしまうようにしましょう。

 

この頭の位置を保ったまま、肘や足腰を真っ直ぐに伸ばし、腕を頭の後ろで組み、手のひらを重ねれば、ストリームライン(けのびの姿勢)になります。

さらにこの姿勢にバタ足をつければ水面に平行な状態のままグライドキックを打つことができ、

さらにこの姿勢のまま腕を正しく回せば、水面に平行な状態のクロールのかたちになるのです。

 

水に浮かない方は、まずはこのストリームラインをしっかりとつくれるよう、練習しましょう。

また、成人男性で肩や腰などが固い方は、この正しい姿勢をつくることが困難な場合があります。

その場合は、ストレッチなどで身体を柔らかくする必要があります。

2.とにかく脱力する

水に浮くためには、力を抜くことも大切です。

泳ぐことに力はほとんど必要ありません。(もちろん競泳として速く泳ぐためには力も必要です。筋トレもします。)

むしろ余計な力を入れると、沈みやすくなりますし、正しい姿勢がとれなくなります。

 

力を抜くためには、十分な水慣れが必要です。

水に恐怖心がある状態では、力を抜こうにも抜くことができません。

お水に恐怖心があるお子様の場合は、まずは力をぬいてぷかぷか浮いてられるまで、お水遊びなどで慣れるようにしましょう。

 

 

水泳は身体が浮いてさえいれば、わずかな力でもスムーズに前へ進むことができます。

思い切って力を抜いて泳ぐようにしてみましょう。

3.深く息を吸う

浮くために大切な要素、3つめは「呼吸」です。

水泳での呼吸法は普段の生活とは少し異なります。

その呼吸法を知らないとスムーズに呼吸ができなかったり、身体が浮かない場合があります。

基本的な水泳での呼吸法は

  • 口から息を吸う
  • 鼻(一瞬お口からも)から息を吐く
  • 息を止める

水の中では、このいずれかを行っています。

水泳ちゅうに鼻から息を吸うことはありません。

鼻から息を吸うと、水が鼻に入ってしまう原因になり、鼻が痛くなると、小さいお子様は苦手意識を持ってしまう恐れがあります。

息は深く吸い、肺で留める

身体を水に浮かせるためには、息をしっかり深く吸うことが大切です。

肺は、息を大きく吸うと風船のように膨らみます。

この風船が、身体の浮力になるのです。

呼吸がが浅いと肺が十分膨らまないため、身体があまり浮いてくれません。

また、時々息を口の中で留める(口を膨らませる)ような止め方をしてしまうお子様がいらっしゃいますが、これでは後々スムーズな呼吸がしづらくなりますので、

しっかり身体の中で呼吸を留めるようにしましょう。

息を吸う前に、息を吐く

こちらはもう既に水慣れが済んでおり、クロールの息継ぎがなぜかできないという方向けの話ですが。

クロールやビート版での面かぶりキックなどを行う場合、顔は外に出ているのになぜか息が吸えない(苦しい)というお子様も実は多いです。

これはずっと呼吸が止まってしまっている場合が多いです。

一度息を吐かなければ新しい酸素は吸えませんので、泳いでいるタイミングのどこかで息を吐く必要があるのです。

顔を上げる直前に、鼻から息を吐き、顔を上げると同時に「パッ」と声を発すると、しっかり息を吸うことができます。

なぜ「ぱっ」という必要があるのでしょうか。

息を吸う時は口からのみで吸う必要があります。鼻から吸ってしまうと、鼻に水が入ってしまうかもしれないからです。

呼吸をする際に一瞬口からも息を吐くと、口からのみで息を吸うことができます。

「パッ」と声を発することによって、一瞬息を吐きだすことができるのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

全てをお伝えしてしまうと、僕のお仕事がなくなってしまうので(笑)わずかではありますが、水に浮くために最も大切なポイントをご紹介させていただきました。

少しでも皆様の参考になれれば嬉しいです。

また、水泳レッスンの依頼はいつでもお待ちしておりますので、まずはお気軽に当クラブへご相談ください。

 

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