今回はクイックターンについて解説していきたいと思います。
目次
クイックターンってなに??
クイックターンは壁ででんぐり返りをして行うターンのことで、タッチターンよりも少し難易度が高く、中級者以上の方向けの折り返しの方法になります。
クイックターンが使える場面としては、クロールからクロールのターン、背泳ぎから背泳ぎのターンですね。
クロールや背泳ぎのような左右交互に手を回す泳ぎ方ではクイックターンが使えて、バタフライと平泳ぎのような左右対称に手を回すような泳ぎ方の場合は、クイックターンは使えず、タッチターンを使うことになります。
タッチターンよりもクイックターンの方が素早く折り返すことができますので、クロールでより早く折り返したいという方は是非このクイックターンを一緒に練習してみましょう。
この記事では
・クロールでのクイックターンのやり方
・クイックターンの練習方法
・より速くクイックターンを回るためのコツ
(既にクイックターンができる方向け)
について解説していきたいと思いますので、この辺りを参考にしたいという方は是非最後までご覧頂ければと思います。
クイックターンのやり方
クイックターンのやり方、ポイントを説明します。
- 1 泳ぎのスピードを落とさず壁に突っ込む
クイックターンは泳ぎの勢いを殺さずに、ストロークの勢いを使って回るようにします。
ターン直前で泳ぎのスピードを落としたり、止まってしまうと、回転の勢いがつかないため、真っ直ぐ回れなかったり、回ったあと壁に足がつかなかったり、回るのがゆっくりすぎて呼吸がもたなかったりしてしまいますので、スピードを緩めずに泳ぎましょう。
- 2 だいたい壁の1m弱手前で回る
クイックターンは壁に手を触れずに回ります。
壁から近すぎるとお尻でタッチしてしまったり、逆に壁から遠すぎると足がつかないので、壁に触れる直前、おおよそですが頭から1m弱くらい手前で回ります。
正確に言うと頭を起点に回り、膝を90度曲げてタッチするので、適切な距離は、壁から頭の距離と、自分の身長の頭から膝までの長さがイコールになるところで回るのが、ベストな距離だと思います。
ちなみに僕は身長172センチで、頭から膝まではだいたい125センチくらいなので、そのあたりで回ってると思います。
- 3 しっかり呼吸を確保する
ターン中は水中で上を向くタイミングがあるので、息を止めたままでいると、鼻が痛くなってしまいます。
そのため回っている最中は、鼻から息を吐かなければなりません。
さらにそのあとも息をとめてけのびもしなければならないので、早く回ってドルフィンキックとかを入れないにしても最低3、4秒は息が吸えません。
最初のうちは結構しんどいと思いますので、慣れるまではターン直前の最後のひとかきでいっぱい息を吸って、ターン中に息がもつようにしてください。
- 4.足をついたらけのび
壁に足をついたら、壁を蹴ってけのびの姿勢をとりましょう。
けのびの姿勢はしっかりと肘を伸ばして、両腕を耳の後ろで組み、真っ直ぐな姿勢で行ってくださいね。
また脚でタッチした瞬間に曲げた背中をまっすぐにしましょう。
タッチしたあとも腰が曲がったままになっていると、腰が浮いてきて強く壁を蹴れなくなってしまいます。
ターンの練習方法
まずはプールでその場で前にでんぐり返りの練習をしましょう。膝を閉じて腰を曲げて、小さく素早く回ってみましょう。
先程も説明しましたが、回っている最中は水中で上を向く場面がでてくるので、息が止まっていると鼻に水が入ってしまいます。
痛いので必ず鼻から息を吐いてくださいね。
全部いっぱい吐く必要はなく、息を止めなければ入りませんので、細く長く吐きましょう。
それができたら今度は浮いてバタ足して、でんぐり返りです。
ここまでできる様になったら、実際に壁に向かってターン練習してみると良いでしょう。
クイックターンは初めてやる方や慣れていない方にとってはなかなか難しいと思います。
最初は綺麗にできなくても、ひとまず壁を蹴って折り返せれば全然上出来です。
まずは安定してできるように練習してくださいね。
もっと速く回るためのコツ
次にクイックターンに慣れてきた方向けに、もっと速く回るためのコツについてご紹介したいと思います。
1.回った後は90度真横を向いて壁にタッチすること。
普通でんぐり返りをして壁に足をつけると、背泳ぎみたいに身体が真上、水面の方を向くと思います。
上むきでタッチすると、プールの床底を見るまで身体を180度回転させなければならないため、時間がかかってしまいますし、壁も強く蹴りづらいと思います。
そこで、身体を上ではなく横を向いた状態で足タッチできれば、そのあと90度身体を反転させるだけで下をむけるので、安定して強く壁を蹴ることができますし、ターンして足がついてすぐに壁を蹴ることができます。
真横で足タッチするには、真っ直ぐ回るのではなくやや斜めに回る、左にややひねりを入れて回るような感じで回りましょう。
2.足がついたと同時にけのびの姿勢をつくる
回って足をついたと同時に両手を組み、いつでもけのびができる状態を作りましょう。
回りながら、手をバタバタ回す方が多いのですが、そうすると壁に足をついてからけのびの姿勢をつくることになります。
回っている最中は腕は身体のラインに沿って真っ直ぐ手の甲で水を押し上げ、足がついた瞬間にけのびのポーズが完成してれば、ターンでのロスが減ります。
これでいつものけのびと同じくらい、ターンの後も強く壁を蹴れれば完璧です。
まとめ
はい、今回はクイックターンの解説でした。
少し難しいかもしれませんが、できるとおしゃれなので、是非練習してみてくださいね。
何回も回っているうちに、距離感も掴めて、回り方も素早く安定してきますので、繰り返し練習してみましょう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
またこちらの動画でも解説しておりますので、もしよろしければこちらもご参照ください。