プールで泳ぎ始める前に、壁を蹴ってスタートすることをけのびといいます。
単純かつ簡単な動きのようですが、泳げない初心者の方にとっても、タイムの向上を目指す競泳選手にとっても、最も大切な項目であると思います。
綺麗な蹴伸びができるようになることで、泳ぐうえでの正しい姿勢を身につけることができるのです。
今回はけのびの手順について簡単にご説明させて頂きたいと思います。
参考になれれば嬉しいです。
壁を蹴る前の姿勢をつくる
まずはけのびの際の姿勢についてです。
ひじをまっすぐ伸ばし、手の甲の上に手のひらを重ねます。(右と左どっちが上でも大丈夫です。やりやすい方で!)
重ねた上の手の親指で、下の手のひらを抑えます。
この両手を前方に伸ばしたまま、前方を見ましょう。
立ち位置は背中が壁にぴったりついていると、壁を蹴りづらいので、壁の少し前に立ちましょう。
頭をしまう
次にしっかりと息を吸い込んだあと、前方に出した腕の中に頭をしまいましょう。
上の写真のように、頭はかならず腕の下!
耳の後ろに腕がくるまで、頭をしまいましょう。
これがなんとなくで行っている方が非常に多いです。
頭が出ていると、腰が落ちて思うように壁を蹴れませんので、しっかりとしまいましょう。
あごは引かなくても大丈夫ですが、目線は真下、プールの底を見ましょう。
両足を壁につける
頭をしっかりとしまい、足をプールの床から浮かせましょう。
頭がしっかりと入っていると、自然と両足が浮いてきます。
頭が入ってないと、足は浮いてきません。
よく頭をしまう前に壁を蹴ってしまう方がいらっしゃいますが、しっかりと壁を蹴れないのであまり遠くへいくことができません。
膝はしっかりと閉じ、両足をそろえましょう。
壁には足の裏を全てつけるのではなく、つま先で壁を蹴りましょう。
壁を蹴る
膝を曲げて、前方に垂直飛びを行うような感覚で壁を蹴りましょう。
姿勢をまっすぐにし、足を閉じ、膝を伸ばしましょう。
蹴った後は水面に対して身体が平行になっていればOKです。(指先が頭が水面から出ていたりしていないかチェックしましょう。)
そのままの姿勢をキープして、けのびだけで5mくらいは進めるようになることが目標です。
蹴伸びをする上で特に大事なポイント
特に大切なポイントを最後にまとめたいと思います。
1.とにかく頭をしまう。
前をみてしまうととにかく重心が後ろにいき、沈んでしまいます。
手は耳の後ろで組み、肘をのばして、手のひらを重ね、腕の三角ラインから頭を出さないように注意しましょう。
真下をみて、前は見えないのが正解です。
2.しっかり息を吸う
水泳は呼吸が浅いと肺が膨らみません。
しっかりと息を吸いこんで膨らんだ肺は、浮きの役割を担います。
しっかりと息を吸い、呼吸は止めたまま行うことで、より強い浮力を得ることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
以上、簡単ではありますが、けのびのやり方についてまとめました。
良い泳ぎは、良いけのびから!
是非、プールでチャレンジしてみましょう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
こちらの動画でも解説させて頂いておりますので、もし宜しければご参照ください。